clipsyndicate.comに、６日に起きたという米艦へのイラン船の接近事件の映像が掲載されました。（記事の下を見てください）
この映像を見る限り、イランの主張には正当性がまったく感じられません。ボートは海軍のものかどうかも分からない高速ボートで、識別に必要な軍艦旗も揚げていません。これでは海軍としての任務であることを、相手に知らせることができないので、艦艇の識別という通常の海軍の任務のためだったというイランの主張は通りません。海賊と疑われても仕方のない行為であり、海上での常識を逸脱しています。もとより、小型艇で大型艦を調べようとすること自体がおかしいのです。最初の記事を読んだ時は、もっと大きな船を想像していました。「boat」といっても、実際には様々なサイズの船を指すからです。しかし映像を見て、あまりにも小型のボートであることに驚きました。
military.comの記事では、米艦の乗員がボート群に対して「接近中の小艇へ。貴船は公海上で活動中の連合軍艦艇へ接近している。貴船の所属は不明、その意図も不明である。明確に転舵しなければ防御策をとる」と警告したと書かれています。示威行為にしても、誰なのかすら明確にしないで行うとは、常識を超越しています。
ブッシュ大統領が再びこの件でイランを批判していますが、これ以上、コメントしても意味がありません。完全に無視してしまうべきです。映像を見れば、あきらかに度胸試しの訓練だったのは明らかです。法を守る気のない者に、いくら説いても無駄というものです。
