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「無線の声が違う」とイランが指摘

2008.1.11



 イランが公開したビデオ映像がclipsyndicate.comに掲載されました。(記事下)

 今回の映像はBBCニュースが放送したものよりも長く、無線通信の部分も長く記録されています。無線のやり取りはこんな感じです。「連合軍艦艇73へ、こちらはイラン海軍パトロールボート。聞こえますか?」「こちらは連合軍艦艇73。明瞭に聞こえています」「連合軍艦艇73へ、こちらはイラン海軍パトロールボート。コールサインを教えてください」「こちらは連合軍艦艇73。我々は公海上で活動中です」。イラン海軍が船籍の問い合わせを行い、米艦が答えている様子が確認できます。

 BBCニュースは、お互いに都合のよい部分しか公開していないと指摘していますが、その通りだと思います。military.comによると、第5艦隊のスポークスマン、リディア・ロバートソン中佐は海峡の通過には2時間ほどかかると述べ、「我々は通過全体をビデオテープに録画しませんでした、そして明らかに彼らもそうしませんでした」とコメントしています。想像するに、無線交信の段階では米軍は大事に発展するとは思わず、映像を記録しなかったのです。ボートが向かってきた段階で、記録のために撮影を始めたのでしょう。イラン側はすべてを撮ったのに全体を公開しなかったか、挑発行為については撮影しなかったのです。

 また、BBCニュースではイランが、無線の声が船籍の問い合わせと挑発行為の時とでは違っているのを捏造の根拠としていると報じていました。これについて、米海軍は脅迫は別の船からの無線だった可能性を指摘しています。これは、ボート隊の後ろに別の艦船がいた可能性を示唆しています。その艦船がこの訓練を指揮していた可能性は十分にあります。


図は右リックで拡大できます。



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