military.comによると、9月に死亡したイラク兵の人数が昨年同時期の1/3分が増加し、159人へと跳ね上がりました。一方、同時期の米兵の戦死者は25%まで、約40%も降下しました。
少なくとも159人のイラク警察官、兵士、スンニ派自警団が9月に殺害されました。2007年9月の戦死数は120人でした。イラク人の死者はバグダッドとその周辺地域を除くと低下しています。過去15ヶ月の間に、暴力事件は80%急落しました。昨年9月にイラク人は1,023人が殺害されましたが、今年は503人と、50%以上下落しました。これらの数の内、32%はイラク軍で、昨年の12%よりも大きく増加しました。9月の米軍の戦死者は8人のみでした。
治安権限の増加により、必然的にイラク軍関係者の死亡数が増えるのと、アルカイダが民間人を狙うことが減ったので、こうした現状が生まれるのでしょう。ざっくりとした数字では、イラクのアルカイダ活動は横ばい状態に近いと言えそうです。そろそろ、米軍の戦死者数をイラクの治安レベルの指標にするのは止めなければいけないようです。対テロ戦は新しい段階へ向かっており、2003年とは状況が大きく変わっているのです。