military.comによれば、米軍がタリバン司令官の自宅をミサイルで攻撃し、6人が死亡しました。パキスタン政府の抵抗にも関わらず、ワシントンが越境作戦を前進させる態度を示したのです。
北ワジキスタンでタリバン指揮官ミア・アリ(Mir Ali)が、米軍の無人機からミサイル攻撃を受けました。6人が死亡したとされますが、被害者は特定されていません。パキスタンはこうした攻撃は民間人の被害をもたらし、過激主義を扇動すると主張しています。アメリカは、パキスタン政府は武装勢力に対抗する意志と能力のいずれかがないと批判します。スペイン国防省の機密書類によると、パキスタンの情報部が2005年に計画されたアフガニスタン高官の暗殺計画に武器を供給しました。パキスタンのアザル・アッバス少将は、この報告書には根拠がないと批判します。この報告書はラジオ局カデナ・シア(Cadena Ser)のウェブサイトに投稿されたもので、車両に対する攻撃に使う爆薬をパキスタン情報部がタリバンに提供したと記しています。アメリカはパキスタン情報部ISIの一派がタリバンを支援していると見ており、7月7日のカブールのインド大使館爆破事件でタリバンを援助したと疑っています。
スペイン国防省の報告書の真偽性はともかくISIとタリバンの連携は、以前から言われてきました。この記事には、無人機の空爆を正当化したいという気持ちが無意識に表れているようです。空爆の解説よりも、スペインの報告書の方に、より多くの記述をあてています。アリが死んだかどうかも不明です。とにかく、アメリカが無人機の攻撃を続行することだけは分かりました。パキスタン軍には、それを阻止する手段がありませんが、アメリカがあまりにも強硬な態度を続けると、パキスタン軍は協力を拒むようになるでしょう。この空爆よりも、事後のパキスタンの反応が気になるところです。