military.comが、アフガニスタン政府が行っているタリバンとの和平交渉について報じました。
アフガン政府はアフガンとパキスタンの両方のタリバンと交渉していますが、最悪のテロ事件に関わった者たちは交渉から除外され、最高指導者ムラー・オマル(Mullah Omar)や上級の指導者を除いた、中級下級の指導者とのみ交渉しています。パキスタンのタリバンの前大使は、アフガン政府とタリバンが、最近、サウジアラビアで交渉を行ったと述べています。
タリバンの内部を分割して、亀裂を入れるのがアフガン政府の戦略のようです。もともと、最高指導部は妥協しないと見て、その周辺を取り崩すつもりなのでしょう。それが成功すれば、タリバンの力は殺がれ、アルカイダの盾も失われます。目標が変わることはありませんが、その目的は変わったわけです。交渉の行く末を予測するのは、情報が不足しすぎていて困難です。戦闘の結果は報じられますが、タリバンの内情に関する報道はほとんどありません。彼らが交渉に乗った方が有利と考えるかどうかは、ほとんど分かりません。もちろん、交渉が成功する方が、日本やその他多くの国にとって嬉しいことです。
さらに、アフガニスタンの対テロ戦の悪化を示す数字が報じられています。space-war.comによると、2001年後期のタリバン政権崩壊以降、アフガンで死亡した外国人兵士が1,002人に達したと、icasualties.orgが報じました。死因の多くは爆弾の爆発、特にIEDによるものです。各軍の内訳は以下のとおりです。