死亡した捕虜に名誉負傷章を授与

2008.10.8



 military.comによると、捕虜になっている最中に死亡した軍人約17,000人に名誉負傷章(Purple Hearts)が与えられるかも知れません。

 名誉負傷章は負傷した陸海空及び海兵隊の隊員に与えられますが、捕虜になった場合は、負傷したり、敵によって殺されたりしたことが証明されないと、授与されません。新しい国防総省の方針では、こうした死は明確な証拠がなくても、敵の行為の結果となります。この方針は真珠湾攻撃が起きた1941年12月7日に遡って適用されます。勲章は当事者の家族やその他の代表者に与えられます。米議会は国防総省に名誉負傷章の見直しを求めていました。

 以前に、名誉負傷章をPTSDになった軍人にも与えるという案が出ましたが、多くの支持は集められませんでした。しかし、死亡した捕虜に授与する話は現実になりました。本来、捕虜が死亡した場合、ジュネーブ条約に規定されている書式で死亡報告書が作成され、第三国を通じて該当国へ通知されることになっています。しかし、そうした余裕もない戦争では報告書が出されない場合があり、本来表彰されるべき勲功が無視される恐れがあるのです。今回の新方針はこうした場合を想定しているのだと考えられます。これは納得しやすい方針だといえます。


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