military.comによると、最近の核査察により、モンタナ州にある150基のICBMを受け持つ部隊に欠陥が発見されました。
グレートフォールに近いマルムストロム空軍基地(Malmstrom Air Force Base)にある第341ミサイル団(the 341st Missile Wing)が、核攻撃を遂行する準備において、いくつかの区域で問題があると評価されました。詳細は公表されませんでしたが、大衆への危険はなかったといいます。空軍は90日以内に再調査を行います。これは多分、問題が改善されたかどうかを確認するという意味でしょう。指揮官の交代は行われず、部隊には正しい指導力が存在すると発表されました。
ネルパの事件もそうですが、最も機密事項が多い核戦略の分野では、情報開示はごく一部しか行われません。この件でも、問題がありましたが、それはお教えできません、ということです。この手の話が実に多く、一々推測を重ねなければいけないのはやっかいです。この件では、何が問題だったのかは分かりません。しかし、核戦略の能力を確認するための定期的な調査であり、大きな問題があったから調査したのとは違います。このため、日本ではほとんど報道されないので、今回、ここでご紹介しました。