第44代米大統領にオバマ氏が当選

2008.11.5



 アメリカ大統領選挙は、バラック・オバマ氏がジョン・マケイン氏に大差をつけて当選を確実にしました。同時に行われた議会選挙も、民主党が共和党に大差をつけて議席を伸ばしているところです。

 当然の結果です。最近は、日本の評論家たちはマケインが当選するなどと主張して、話を面白くしようとしていましたが、この種の情報に耳を貸すべきではありません。彼らはメディア向けに、人びとの関心を惹く意見を提供しているだけで、事実はどうでもよいのです。

 年が明けると、オバマ大統領はホワイトハウスで活動を開始します。対テロ戦争については、すでにオバマ氏が考える方向に事態が推移しつつあります。武装勢力の多くはイラクから去り、アフガニスタンとパキスタンに活動を移しています。米軍のイラクへの駐留は、その意義を失いつつあります。米軍とISAFもアフガニスタンへ兵力を増強する意向を示しています。その一方で、パキスタンとアメリカとの関係は悪化しており、難しい問題が出てきています。

 安全保障問題に関して、有益な意見を持つ人たちのグループを形成することが重要です。たとえば、コリン・パウエルは、その候補の一人です。

 日本の保守系評論家などから、オバマは中国指向で、日本を軽視するといった意見が出ていましたが、この種の意見は共和党政権を好む日本の保守層向けの主張に過ぎず、耳を貸す必要はありません。政治は大統領一人がやるわけではありません。アジア政策に詳しい人がブレーンにつくことで、対日関係が急速に悪化することはなくなります。だから、オバマ氏がどんな人事をするかに注目すべきです。


 この大きなニュースの後に書くのは気が引けますが、今後、Google Earthのkmzファイルのライブラリを作っていこうと思います。これまで、記事に関係する場所は、その都度、ダウンロードできるようにしてきましたが、それを一カ所に集めて、利用しやすくしようと思います。軍事施設や事件の場所を中心に集めていきます。こうした情報をまとめたCD-ROM付きの本が出版されているようですが、そんなイメージで考えています。すでに、これまでに紹介した物を中心に、いくつか掲載しましたが、まだ手始めの段階です。ファイルの数が増えてきたら、細かく分類してファイルを探しやすくするつもりです。暇を見つけてやっていくので、どれだけ増やせるかは分かりません。収拾に協力して頂ける人がいると助かります。お近くの自衛隊施設や外国の軍事施設の位置を知っている方がいたら、ご連絡ください。



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