米軍への攻撃にアフガン警察が関与

2008.11.8



 military.comによれば、アフガニスタンで7月に起きた米兵9人が死亡・27人が負傷、アフガン兵4人が負傷した事件で、地元のアフガン国家警察本部長と支配者が関与していたという報告書がまとまりました。

 今年7月13日、クナール州(Kunar province)のワナット村(Wanat village)で、72人の米兵とアフガン兵が約200人の武装勢力と戦った、3時間以上にわたる戦闘がありました。事件後、アフガン軍が地元警察に補完されている百個を越える武器、数千発の弾薬、RPG、散弾銃などの武器が警察署から発見され、どれもが最近使われた形跡があったのです。戦闘が起きた場所で、同じモデルの武器が発見されています。警察署は戦いの場所を見通せない場所にありましたが、武器は武装勢力がワナット村に入った道に置かれていました。戦いが午前4時50分に始まる前に、村人は警告を受けて村から事前に避難しました。米軍は村の長老から攻撃が差し迫っていると警告を受けました。

 典型的なゲリラ戦の様相ですね。アフガン警察までもがあてにならないのです。このタイプの戦闘では、これが普通です。「テロとの戦い」という言葉は、いかにもテロリストと平和を愛する人たちが明確に見分けられ、テロリストだけを攻撃できるという印象を持たせます。2001年に対テロ戦争に疑問を持たなかった人が、こういうイメージを抱いていたとすれば、直ちに改めるべきです。田母神俊雄前空幕長は、蒋介石軍を単純にテロリストと定義しましたが、こういう考え方では、ゲリラ戦に勝つことはできません。いま、私たちがゲリラ戦について知ろうとすれば、古本屋で過去のゲリラ戦に関する本を買い漁り、読みふけることしかありません。過去にもう何度も同じ誤りを繰り返したのですから、これ以上は必要がないはずです。


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