先月29日に、ブッシュ大統領の署名により、海軍がアクティブソナーを使った訓練を再開したと書きました。しかし、連邦判事は海軍が国家環境政策法(the National Environmental Policy Act)に従わなくてはならず、南カルフォルニアに12海里のソナー禁止海域を設置した禁止命令に従わなくてはならないと決定したと、military.comが報じました。
ブッシュ大統領の署名後、上訴裁判所がロサンゼルス連邦地方裁判所に問題を送り、今回の決定に至ったのです。当然、ブッシュ政権は大統領の決定は合法だと主張しています。この問題は、政府側が控訴したり、控訴が解決するまでアクティブソナーの使用を許可するよう求めることができるといいます。
こうなると、米司法の専門家でないと判断できそうにありませんし、政治と司法の権限の問題という憲法問題には専門家の意見も分かれることでしょう。そんなわけで、コメントは差し控えます。しかし、環境保護と軍事のバランスという点で、この事件は注目に値します。今後も注意してみていきたいと考えます。