バークレー市が決定再考を検討

2008.2.13



 海兵隊の徴募事務所に「撤退」するよう圧力をかけたバークレー市が再考を検討しているとmilitary.comが報じました。理由は全国から寄せられた抗議の嵐のようです。

 記事にリンクされたアンケート調査によれば、「連邦予算をすべて引き上げろ」が90パーセントに達する勢いで、「なにもしない。これは民主的運動である」「海兵隊を市から引き揚げる」を大きく上回りました。

 ニュース映像を見ると、市の決定に抗議しようとする人たちと報道陣が街に押しかけ、警察は万一の場合に備えて警備を強化しています。こうした混乱を収拾するため、バークレー市は何らかの対策を打とうとしています。市もコード・ピンク(Code Pink)も、海兵隊員個人を批判するつもりはないと主張しています。マックスウェル・アンダーソン市会議員はベトナム帰還兵ですが、市の決定を支持しています。しかし、多くの人たちはバークレー市が海兵隊員を侮辱したと考えているようです。

 こうした問題は毎度繰り返される単純なルーチンみたいなものです。昔から本当に変わることがないと、むしろ感心すらしてしまいます。私としては、「戦地で戦っている兵士に申し訳ない」式の意見はいい加減に卒業すべきだと考えます。これは共和党の有力な大統領候補ジョン・マケインも得意な台詞ですが、軍事的には大した意味がなく、発言者が忠誠心を表明したくて口にするものに過ぎません。戦争で子供を亡くした親にすると、こうした活動が自分の子供の死を侮辱するもののように受け取れるのはやむを得ない反応です。しかし、これはすべての場合において誤解に過ぎません。戦死者の名誉まで剥奪すべきだとは誰も考えませんし、バークレー市はそうしたことを意図しているわけではないのです。そこに気がつかない限り、こういう問題はなくなりません。

 同種の問題がトレド市(Toledo)でも起きています。military.comは、カーティ・フィンクベニア市長(Carty Finkbeiner)が、市街戦訓練が市民を脅えさせていることを理由に、200人の予備役の海兵隊員から町を出るように命じたと報じました。この結果、海兵隊の部隊は演習を中止し、ミシガン州のグランドラピッズへ戻りました。

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