military.comがトルコ軍のイラク侵攻について、続報を報じました。トルコ軍はクァンディル山脈(the Qandil Mountains)にあるPKKの司令部へ向けて前進中です。
ザップおよびセムコ峡谷にあるPKKのキャンプはすでに破壊され、空軍の支援の下にクァンディルにある基地へ進撃中です。21日夜の段階で、PKKは112人が死亡、トルコ軍は15人が死亡しています。PKKが発表した数字と大きく食い違いますが、当然、PKKはトルコ軍の発表を否定しています。PKKは撃墜したヘリコプターについて、攻撃ヘリコプターのコブラで、場所はシャム・ギフ(Sham Gihu)だとしています。ここはドハク(Duhuk)のアマディヤ地区(Amadiyah region)の
北西65kmです。下の地図ではドハクは「Dihok」と記されているようです。トルコ軍は墜落の原因については発表していません。
トルコ軍の声明はちょっと古くさい感じがして、心配な気になります。「衝突は三つの異なる地域で継続中である。困難な地形と気象状況における我が部隊の作戦は、計画された目標に達するまで、変わらぬ勇気と決意で続けられるであろう」。また、トルコ軍の戦力見積もりも載っています。トルコ軍はイラク北部にいるPKKの兵士を4,000〜5,000人だとしています。PKKは、仲間はもっといると述べており、どちらが真実に近い数字をあげているのかが気になります。
PKKのクァンディル基地がトルコ軍の最終目標地点なのかは分かりません。この地域の詳しい地図がなかなか見つからず、状況が読めません。死者数を見る限りでは、この規模の作戦としてはトルコ軍がやや優勢な状況で戦いを進めているように見えます。しかし、情報が足りなすぎます。状勢を判断するには、もう少し手がかりが必要です。