military.comによると、最近、発見されたイルカの座礁事故と海軍のソナーは無関係のようです。海軍のソナー使用に関する公聴会で、この事例が話題になりました。
バックベイ国立野生生物保護区(The Back Bay National Wildlife Refuge)の海岸で、週末に3匹のイルカが発見されました。数日前には、ハタラス岬国立海浜公園(The Cape Hatteras National Seashore)でネズミイルカが海岸に打ち上げられました。しかし、海軍はヴァージニア海岸の200海里以内では一週間以上ソナーを使っていないとしており、ソナーと海洋生物の死は無関係であると主張しているのです。海洋生物学者の一部は、ソナー音が海洋生物の鼓膜の周りに出血を起こさせ、傷害をもたらしたり、死亡させると主張しています。
今回の事件で、関連性なしと決めつけるのは早計です。また、その逆もできません。この問題は、実験で確認することが難しく、確証が得られるにはかなりの時間がかかると考えられます。欧米で保護意識が高い海洋生物を使って実験ができないのは当然です。どこの水族館も音波でイルカの鼓膜が出血するか実験する気にはならないでしょう。何か別の方法で研究するしかありません。当面は、海岸に打ち上げられた海洋生物を探し、解剖して出血の有無を調べるしかないのでしょう。解決には長い時間がかかるでしょうが、いまは状況を見守るしかありません。裁判で決定されたソナー演習の制限との関係も同様です。