イラク開戦5周年に関連する報道が続いています。military-times.comは「数字で見るイラク戦争の5年間」という記事を掲載しました。
これには戦争のコスト、作戦、支援物資、兵士の支援、イラクのインフラについての5部門の主要な数字が示されています。戦費は月額100億ドルで、さらに週割り、日割り…と細かく掲載しています。ちなみに秒あたりの戦費は3,867ドルです。イラクに出荷された戦闘靴は210万足。バーガーキングとピザハットが販売した商品(ワッパーとピザ)の総数は1,060万個という具合です。出荷された弾薬数、スペアパーツの量なども載っています。衛生的な水の供給を受けられていないイラク人は総人口の70%もいます。色々載っています。
ベトナム戦争でもそうでしたが、米軍の兵士は潤沢な補給物資を受け取れます。軍からだけでなく、各企業が最前線の兵士を支援するために様々な商品を提供するからです。しかし、米軍基地を一歩出ると、こうした環境は存在しません。イラク戦争でも、そうした矛盾が露呈している感じがします。米兵は新鮮なレタスやトマトを挟み込んだハンバーガーを食べられるのに、基地外では基本的な医薬品も事欠いています。みなさんも、数字を眺めて色々と考えて頂きたいと思います。