IEDの対処法が未だに見つかっていないことを証明する記事が報じられました。space-war.comによれば、軍需企業レイセオン社のIED対策タスクフォースが、その対処法を研究するパートナーを産業界、学会から募るウェブサイトを設けることになりました。
レイセオン社がIEDへの効果的な対策法を開発したのではなく、一緒に研究する人を探すという話です。つまり、まだ効果的な対処法は何ひとつ見つかっていないということです。もう、IEDはバグダッド占領から程なく使われるようになりましたから、かれこれ5年近く対処法が研究されてきたことになります。
これは、米国防総省内に設けられているIED統合対策チームの事実上の敗北です。レイセオン社の活動は、国土安全保障省、陸軍、海軍、国防総省国防高等研究事業局から承認を受けているといいますが、軍ではどうにもならなくなって、民間企業に開発を丸投げしたというのが本当のところでしょう。これで、斬新なアイデアが集まれば御の字でしょうが、あまり期待はできそうにありません。
なお、イラク関連では、マリキ首相がマハディ軍への攻撃を全国的に停止したというニュースが目を惹きます。「やれやれ、やっぱりか」という印象です。時間がないので記事の紹介だけにします。また、カタールでB-1爆撃機が墜落したニュースも興味をひきます。