military.comによると、海兵隊員がコインを配った事件は、ひとりの隊員によって行われたことが確認され、すでにアンバル州から移動させられた模様です。事件はまだ調査中で、隊員の動機やコインの入手先などは記事に書かれていません。
おそらく、その隊員は生真面目で、本人にとっては真剣な思考に基づいた行動なのでしょう。キリスト教徒にはそうした変に真面目な性質があります。しかし、それはあまりにも不適切な行為でした。
ところで、コインが配布されたのは、海兵隊員がイラク人の居住バッジ(residence badge)を確認した時だったことを書き忘れていました。つまり、住民はそこに住んでいることを証明するために、居住バッジを着用して外出しなければならないのです。これで外部からやって来た武装勢力か地元の住民かを区別するのです。現状ではやむを得ないかも知れませんが、こうした物があるうちは平和が来たとは言えません。こうした物はある種の差別を生むことがあります。エルサルバドルの内戦では、「セジュラ」と呼ばれる出生証明書を持っていない住民が虐殺されました。この種の状況では、改宗を思わせるような行為はなんであれ慎むべきです。