昨日、軍事専門ビデオニュースが見られるウェブサイト「DefenseNews」の存在を知りました。今年3月から、軍事関係のニュースを週単位で更新して報じているようです。司会者は軍事メディア解では有名なヴァーゴ・ムラディアン(Vago Muradian)で、サイトから彼に直接メールを送ることもできます。
これまで、米軍が制作するニュースは視聴できて、iPod用のデータも提供されており、iTunes Storeで手に入ります。しかし、民間のメディアでこの種のサイトは、まだ少数です。スポンサーが軍事産業や軍学校なので、あまり革新的な内容にはならないかも知れませんが、情報源のひとつとして使うのは有用です。
よく、軍事専門家の誰かさんの意見は信用できるけど、誰かさんのは駄目と極端なことを言う人がいます。しかし、多くの場合で、常に正しいことを言い続ける軍事専門家はいません。常に誤っていることを言い続ける人も、なかなか見つけられないものです。
北朝鮮がテポドン2号を打ち上げた時、あるテレビ番組でこんなことがありました。テポドン2号が短時間で海面に落下した事実が具体的に判明したので、司会者が素朴な疑問を口にしました。「テポドンは墜落するまでにどれくらい飛んだのですか?」。この質問に対して、元自衛隊高官の軍事評論家も、高名な在野の軍事評論家も絶句して答えられなかったのです。「10km程度」という大ざっぱな数字も出なかったのは、私にはかなり意外でした。
だから、私は誰の言うことも、一応は聞くようにしています。その方が間違いを犯す可能性を小さくできると考えるからです。戦争で誤りを犯さない人はいません。「私は間違わない」と言う人がいたら、それは嘘をついているのです。軍事の情報源はできるだけ広く持ち、色々な情報を眺めるようにした方がよいのです。