アフガンの武装勢力に援軍か?

2008.7.15



 military.comによると、7月初め、300人の聖戦士が秘密の会合を持ちました。このグループはカシミール地方で、ずっと前にパキスタン陸軍の支援の下でインドと戦うために活動を始めていました。

 この種の会合が開かれるのは今年2回目です。メンバーは、カシミール地方の闘いはアフガンに比べると重要性が低いことで合意し、お互いの相違点を解決し、アフガニスタンで活動を増やすことで合意しました。

 クナール州(Kunar)に隣接するパキスタン領内のトライバル・エリア、モーマンド州(Mohmand)とバジョール州(Bajaur)が、新しい武装勢力の中心地として浮上してきました。報復を恐れて匿名で情報を提供したパキスタン政府高官によれば、武装勢力は、国境地帯のモーマンド州で、毎月6,000〜8,000ルピー(90〜120ドル相当)の報酬を得ています。パキスタン軍は、領内で攻撃を行わない限り、武装勢力を黙認しています。タリバン戦士のひとりは、パキスタン軍の検問はノーチェックで通過できると証言しました。

 この会合のメンバーのひとつであるグループは、クナール州で最有力のグループです。米軍前哨基地に対する攻撃は、これらのグループが行った可能性が高いと考えられます。すると、やはり大勢で襲撃する方法が使われたのでしょうか。前回のような戦果が毎回出るとは考えられず、大人数による襲撃は武装勢力にとって、本来は不利です。米軍には強力な空軍の支援があります。基地の襲撃は短時間に限り、空軍や砲撃がやって来る前に撤退する方が効率的です。強力な正規軍の力はできるだけ集中しにくいように仕向けるのがゲリラ戦の戦い方です。先の攻撃で、どれだけ武装勢力に被害が出たのかが、まだ発表されていませんが、彼らが失敗から学び、戦術を変えると、よけいにやっかいなことになるでしょう。

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