4月に、中国がミサイルで化学物質を空中に散布して、人工の雨を降らせているという記事を紹介しました。今朝のNHKニュースが、その映像を放映しました。しかし、それでも疑問が残りました。
使われていたのは、直径が15cm、全長が2.5mくらいのミサイルです。ミサイルといえばミサイルですが、花火を大きくした程度のものでした。軍事用ではなく、人工雨用に作られたものでしょう。この程度のミサイルなら、パラシュートで落下させれば、それほど危険はないかも知れません。しかし、やはり航空機で散布した方が簡便のように思われます。
気になるのは、ミサイルがこの大きさでは化学物質を大した量は搭載できないということです。中国で使われている人工雨の化学物質はヨウ化銀だといわれています。ニュース映像には、現場が土砂降りになる様子が写っていました。ヨウ化銀による降雨量はそれほど大きいものではないと言われています。何か映像のトリックはないのかと疑いました。映像はNHKが撮影したもののように見えましたが、断定はできません。この時にミサイルを何発打ち上げたのかは明確には紹介されませんでした。映像はたくさん発射したミサイルの最後の1発だったのかも知れません。そうだとすれば、4万発以上ものミサイルを打ち上げたという、前回の報道もうなずけます。しかし、落下してくるミサイルで事故が起きたり、回収に手間取ることはないのか、という疑問は消せません。もう少し詳しい情報が欲しいものです。