行き詰まっていたイラクとアメリカの安保協定に進展があったようです。アメリカが妥協を示したことで、協定が成立する可能性が高まったとmilitary.comが報じました。
1日、アメリカやその他の外国の請負業者がイラクの法律から免責されていた特権を廃止すること。イラク空軍が自力で領空を守ると保証するのなら統制権をイラクに引き渡すことなど、アメリカが大きく譲歩しました。
この妥協はまだ公式には発表されていないため、関係者からの聞き取り情報のようです。これで、安保協定は締結にこぎ着けられるはずです。
イラク政府にとっては大きな成果ですが、問題はそれだけに留まりません。こうして被支配側の権利が認められていくのは、自然な成り行きです。そして、アルカイダのようなテロ組織の国際的な認知も、この流れの中で醸成されていきます。気がついたら、アルカイダの代表が国際会議に出席しているなんてことが起こり得るわけです。我々が生きている時代が、すでにそういう時代だということに気がつけば、そんな未来があり得ることも納得がいくはずです。その覚悟を、固めておく時が来ていると思います。
それが嫌だという場合は、自分が常に正義の側に立っていることを示しながら、対テロ作戦を行うことです。そして、テロ組織の悪を強調するような発言を繰り返すのです。それくらいの演技力があれば、テロ組織と話し合うことはないのかもしれません。しかし、過去の歴史は、いずれ当事者が共に交渉のテーブルに着くことを示しています。
ところで、ブッシュ大統領がアフガニスタンへの増派を検討しているという記事が掲載されました。アフガンの米軍増員はほぼ確実です。