カブール近郊の虐殺事件の犯人は?

2008.9.3



 military.comによると、8月31日、アフガニスタン、カブールで4人の民間人が死亡した外国の軍隊が行ったとされた攻撃について、NATO主導の軍隊は関係を否定しました。

 事件は、カブールの東にあるフッド・カイル村(Hood Khail)で早朝に起こり、男の子2人、男性1人、女性1人が死亡しました。事件に抗議して、大勢の人たちが通りに集まりました。しかし、大規模な調査の結果、この地域で、この時刻に、ISAF、米軍主導の多国籍軍のいずれにも、軍事活動を行った部隊はないことが明らかになりました。広報官は、米軍の特殊部隊のような独立して行動する部隊の関与も含めて完全に否定しました。

 情報が極めて乏しく、事件の詳細は目下のところ不明です。よって、コメントのしようがないのですが、極めて重大な事件が起きたのは間違いがありません。地元民は、ISAF、米軍などの外国の軍隊の仕業だと信じ込んでおり、この疑いを明確に晴らさないことには、事態は収まりません。地元民が、外国の軍隊の仕業と信じている理由を知りたいところです。誰かが外国の兵士の姿を見たり、銃声が外国の軍隊が使っている銃の銃声を聞いたといった、理由があるはずです。

 事件が与える影響は極めて重大です。これから、さらに情報が出てくるはずです。まず、それらをよく検討する必要があります。


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