無邪気そのもので、ペイリン候補はイラク戦の実態など、何も知らないのではないかと、暗澹とした気分にさせられました。しかし、イラクに9月から派遣されるという、彼女の息子トラック・ペイリン上等兵(Private First Class Track Palin)が戦死したり、重傷を負って帰還するようなことがあると、同情票がどっとマケイン候補に集まることになります。彼の所属部隊を確認したところ、「第25歩兵師団第1旅団戦闘団」と分かりました(記事はこちら)。後方支援部隊ではなく、バリバリのストライカー旅団で、よりによって、まだテロ事件が多いディヤラ州に派遣されます。トラックの安否は、バラック・オバマ候補にとって大統領選挙の、文字どおり地雷となるでしょう。