military.comによれば、イスラエル軍がビデオ投稿サイト「YouTube」に、ガザ地区に対する攻撃を撮影した多数の映像を投稿し、自らの正当性を主張しています。
イスラエル軍は「idfnadesk」という名前を登録しており、現在、2,000の視聴者がいて、10本のビデオを提供し、その一部は20,000回以上視聴されています(私が確認した時点ではビデオの数は16本になっていました)。ビデオには、モノクロの空爆の映像や、ハマスの警備艇がイスラエル海軍の艦艇からのロケット攻撃で破壊される映像などがあります。いくつかのビデオはYouTube運営者により削除されました。イスラエル軍の広報官はこれについて、悲しいことだと述べています。イスラエルに対する非人道的行為と、それを止めさせようとする努力を世界に見せることは必要だと言うのです。
この記事で紹介された映像は、前述のリンクをクリックして実際に見ることができます。とうとう、国家がYouTubeを利用して自分の正当性を主張する時代になったようです。しかし、これらの映像を見ても、状況は断片的にしか分からず、世界を納得させられるとは思えません。確かに、地下にあるロケット・パッドを破壊し、ロケットがそれによって誤発射される映像は、ロケット・パッドの存在を証明するもので、説得力があります。しかし、こうした事例がどれだけあるのかも示さなければ意味がありません。また、短すぎて、ほとんど意味をなさないビデオもあります。何より、心理戦の一環として行われているようにしか見えないので、逆効果を生みそうです。特に、トラックにロケットを積み込んでいるハマスの戦士を攻撃する映像は、上空からすべて見えているという警告に他ならず、心理的な圧力を加えることに目的があるとしか思えません。