広島・長崎が五輪招致へスタート

2009.10.12

 広島市と長崎市が、バラック・オバマ大統領が核廃絶を達成する年として掲げる2020年に、両市で夏季オリンピックの共同開催を検討すると発表しました。この反響について考えます。

 私は広島市と長崎市でオリンピック大会を開催することに賛成です。もともと、東京大会は望んでいませんでした。東京都は過去に一度開催した経験を持ち、次に開催するのなら日本第二の都市である大阪市が最有力のはずだと考えていたからです。しかし、大阪市にはそのような余裕がなく、福岡市が立候補したときは「アジアからの玄関口」での大会開催という点で意義があると感じました。残念ながら、東京での開催を押す声が強く、さらに投票の直前に福岡市職員が起こし、3人の子供が亡くなった悲劇的な交通事故により、福岡市のイメージは致命的なダメージを受けました。東京でオリンピック大会を開くよりも、私は広島市と長崎市で開催することに希望を見出します。

 日曜日で連休の中日に発表したことや、二都市開催が五輪憲章へ抵触することに対する疑問がメディアから出されています。まだ、東京の招致活動の総括も済まない時期にあえて公表したのは明らかに、両市が発表を急いだことを示しています。私はこれが、来月に予定されるオバマ大統領の来日と共鳴するよう、出来るだけ早く公表すべきだという判断が働いたのだろうと想像しています。一方、アメリカ政界に対する影響力を持つワシントン・ポストは、ロイター発の一報を簡単に報じただけです。この記事だけでは、広島市と長崎市の主旨は到底伝わりません。論評はなく、事実関係を簡単に説明しているだけです。

 この大会に何かの形で協力したいと考え、私は今日、次のメールを両市に送りました。この他にも方策を検討しようと考えています。オバマ大統領にメールを出すのもよいかも知れません。


2020年オリンピック開催に賛同します

 広島市と長崎市が2020年の夏季オリンピック大会を共同開催の検討を開始したという報道を聞き、戦争と平和の問題を取り扱うウェブサイトを運営する者として、強い感銘を受けました。大会の開催には様々な問題が横たわっていると聞きますが、それを乗り越えて実現されることを望み、北海道からエールを送らせていただきます。

 思いつきですが、ひとつ提案があります。もし、オリンピック招致活動のウェブサイトを立ち上げるのなら、リンク用のバナーを作り、ウェブサイトの運営者に提供してはどうでしょうか。主旨に賛同するウェブサイトの運営者は、それを自分のウェブサイトのトップページに貼り、そこから招致活動のウェブサイトにアクセスできるようにするのです。このオリンピック招致は国民的なムーブメントになる可能性が大きく、バナーによる宣伝はその一助になると考えます。ぜひともご検討くださるようお願いします。

スパイク通信員の軍事評論 主催 田中昭成(たなか あきしげ)
http://spikemilrev.com/


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