military.comによると、パキスタンはアフガン国境付近にいるアルカイダとタリバンに対する攻撃をさらに激化しています。
今回の攻撃は、米中央軍司令官のデビッド・ペトラエス大将がパキスタンの首相と陸軍の長に面会した後で始まりました。ジョン・ケリー上院議員(Sen. John Kerry)もアメリカのパキスタン支援に関して、パキスタンと陸軍と政府の間に起こった緊張を和らげる努力を行いました。情報当局者によると、戦いは南ワジリスタンの陸軍が基地を持つ町、ジャンドラ(Jandola)、ラズマック(Razmak)、ワナ(Wana)の3カ所の近くで行われています。ラドア(Ladha)とマキーン(Makeen)の両地区では、ジェット機が爆撃航程を行いました。 情報当局者は土曜日に攻勢が始まって以来、武装勢力60人を殺害し、6人の兵士が殺害されたと述べました。さらに、月曜日にはケアイズア地区(Khaisur area)で武装勢力8人以上を殺害しました。陸軍が現場を包囲しているため、これらの情報を確認するのは不可能です。タリバンは日曜日に、パキスタン陸軍に大きな損害を与えて、基地に押し戻したと主張しています。この攻勢はメスード族にリンクするパキスタン人のタリバン勢力を殲滅することに焦点があてられています。彼らは小南ワジリスタンの半分にあたる3,310平方キロを支配しており、過去3年間にパキスタンで行われた自爆攻撃の80%を行ったと主張しています。投入されたパキスタン軍兵力は30,000人、対するパキスタン人武装勢力は10,000人、外国人戦士は1,500人。陸軍が攻撃を明らかにしてから150,000人の住民が避難しました。350,000人がこの地域に取り残されています。権威筋は今後数日で200,000人が避難するかも知れないと述べています。住民の報告では、武装勢力の抵抗は、今年早くに起きたスワト峡谷(Swat Valley)での戦闘よりも遙かに激しくなっています。高官は、冬季の天候が戦闘を難しくするまで、2ヶ月間続くと述べています。
この戦闘は日本ではかなり大きく報道されていますが、これまでに行われたパキスタン軍の攻勢と変わりません。アメリカから要求されて作戦が始まり、華々しい戦果報告があり、タリバンは決して駆逐されないというお決まりのコースしか見えてきません。もう何度も繰り返されたパターンがまた繰り返されているだけです。特に期待するものはありません。