spacewar.comによると、パキスタン軍はタリバンに対する攻勢によって、南ワジリスタン州(South Waziristan)の町と人口集中地を確保しました。
10月17日にはじまった攻勢は、兵数30,000人で、23ヶ月間で2,500人以上を爆弾で殺害した武装組織テリク・エ・タリバン(the Tehreek-e-Taliban)の壊滅を狙っています。パキスタン軍の広報官アザル・アッバス少将(Major General Athar Abbas)が、軍によってアフガニスタン国境の拠点サラロガ(Sararogha)へ飛行した記者に語ったところでは、同軍は人口集中地のほとんどを押さえ、武装勢力の食糧補給線を破壊しました。アッバス少将は「これが帝国の墓場であり、陸軍の墓場になるだろうという神話は打ち破られました」と述べました。サラロガは人口約10,000人の、高地に囲まれた町で、通りは破壊され、市場は瓦礫になり、市民の姿はなかったと、AFPの記者は語りました。同軍はサラロガから6km北にあるウズベク人とアラブ人戦士の前拠点ジャンタ(Janata)で戦っています。10月17日以降、武装勢力500人、70人のパキスタン兵士が死亡しました。通信線が遮断され、ジャーナリストや支援団体がこの地域へ独立した通行ができないため、情報の詳細は確認できません。テリク・エ・タリバンは兵数10,000人と見積もられますが、多くは隣接する地域へ脱出したとみられます。この戦いで生まれた難民は250,000人以上とされています。
またもパキスタン軍の快進撃の知らせ、大本営発表の続きです。アッバス少将の発表は常に栄光のパキスタン軍の武勲を並べるばかりです。どうせ、この掃討作戦の効果はないでしょうが、とりあえず、進展状況は押さえておく必要があります。