army-times.comによれば、ホローポイントの銃弾の箱と乱射事件をほのめかすメモがフォート・ベニング基地(Fort Benning)で発見されました。
目撃者によれば、20発の銃弾が入った箱が1箱と、手書きのメモが第197歩兵訓練旅団隷下の第29歩兵連隊第2歩兵大隊、第1歩兵大隊の中にある駐車場で発見されました。メモには「部隊長の将官へ、すべての起訴を停止しなくば、フォート・フッドは再び行われるであろうと警告する」と手書きで書かれていました。発見後、憲兵隊が犬を連れて到着し、箱の周囲20フィートに非常線を張り、指紋を採り、聞き取り調査を行いました。目撃者は基地内で憲兵による警備が増やされ、ケリー・ヒル区域(the Kelley Hill area)が金曜日に一時閉鎖されたとのことです。
ケリー・ヒル地区には第3機械化歩兵師団の第3旅団が収容されており、ここが閉鎖されたのなら、かなりの大騒ぎになったものと覆われます。メモが意味するのは、ハサン少佐の起訴を取り下げないと、事件が再び起きるという意味にも解釈できますが、憲兵隊は軍事裁判で審議中の者、軍を辞めさせられた者に尋問を行っているようです。つまり、この基地内で軍事裁判に起訴されている者や元兵士が行ったことを想定しているのです。部隊指揮官宛で書かれているので、それも当然でしょう。
ホローポイントは、弾丸が命中した時に割れやすくするために、弾頭の前方に穴を穿って、標的の傷を大きくするよう設計されていて、戦争では使用が禁止されています。それを選んだところに犯人の工夫が感じられます。しかし、要求は幼稚で、本当に乱射事件を行う気なのかは疑問もあります。ある程度の知識があれば、ホローポイントを選択することは思いつけます。軍の基地に入り込むのは難しいとはいえ、不可能ではありません。しかも、手書きで筆跡という証拠を残しています。
事件はそれほど重大ではないかも知れませんが、それがもたらす影響が問題です。 人々が疑心暗鬼に陥り、それが別の危機を引き起こす可能性があります。乱射事件やその模倣犯が、今後も続くようなら、米軍に対する信頼性が失われます。単に、テロ行為にインスパイアされただけの犯罪が幅をきかせる時代になったことを認め、その防止が重要になってきました。