地元民に信頼されない国際部隊

2009.11.26

 military.comがアフガニスタン戦の焦点であるカンダハル市について報じていますが、地元の米軍とアフガン軍に対する不信感について書かれています。

 カンダハル市は人口800,000人を擁するカンダハル州の州都で、タリバンはカンダハル州の17地区を支配しています。タリバンのほとんどはパシュトン人で、彼らはそれ故にタリバンでないパシュトン人までが攻撃を受けていると信じ込んでいます。地元民のナキブは、自分はタリバンでも、アフガン政府の者でもありませんが、従兄弟ハビブ・ラーマンの死で苦しんでいます。ラーマンは10月に、彼が運転する自動車にNATO軍が発砲したために死亡しました。この事件では、ほかに2人の女性と2歳の子供が死亡しています。ラーマンの婚約者は事件後、食事をとっていません。当局者は事件は調査中だとしています。国連の数字では、今年1月から9月までに武装勢力が殺害した民間人は1,862人、国際部隊とアフガン軍が殺害した民間人は419人と、圧倒的に武装勢力が多くの市民を殺害しています。

 本日は時間がないので、簡単に記事を紹介します。マクリスタル大将が新方針を示し、市民の被害を和らげようとしていますが、未だに成果が出ていないようです。それから、military.comの記事によると、シリア東部にアルカイダの隠れ家になりつつあります。気になる情報ばかりが出てくるのが気になります。

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