military.comがアフガニスタンで大麻を栽培している農地を警察が米軍とアフガン軍の警護を受けながら破壊している模様を報じています。
これまでアフガン警察はヘルマンド州で大麻の栽培を撲滅しようとしましたが、失敗に終わっていました。今年、アフガン軍の大隊が警察を守るために派遣され、ISAFの指導の下に、栽培されている大麻を刈り取る作業をはじめました。抵抗はないものと予測されましたが、迫撃砲、IED、ロケット砲、小火器、軽機、重機関銃、あらゆる武器で攻撃され、空襲を要請する必要すらありました。大麻は5つの州で主に栽培されており、暴力事件も同じ州で多発しています。昨年、ヘルマンド州では、60%の農民が大麻を栽培していました。植え付けシーズン前、昨年8月に、州は大麻を栽培させないため、33,000人の農民に小麦の種と肥料を配布しました。ところが、農民のほとんどは大麻を栽培する方を選んだのです。
この作戦は確実に効果があります。栽培中の大麻をトラクターで踏みつぶして収穫できないようにするのですから、製品化された大麻を追いかけるよりは効果的です。大麻は身近な植物で、様々な利用方法があります。茎が繊維として利用できますし、種は食用に使われます。たとえば、七味唐辛子には種が利用されています。このため、撲滅が難しく、日本でも某格闘技団体の選手が摂取したことが明らかになり、問題となっています。今シーズンの大麻栽培の大半を無にできれば、タリバンへの影響はかなりのものになるはずです。
一方、世論調査によると、NATOやアフガン政府はアフガン人の支持を失っていると、military.comが報じています。アフガンの34州、アフガン人1,534人を対象に、ABCニュース、BBC、ARDが共同で調査を行いました。調査期間は12月下旬と1月初旬です。