2003年以降、米軍の肥満率が倍増

2009.2.12



 military.comによれば、2003年以降、米兵が太り続け、体重超過と肥満が2倍になったことが、米国防総省の研究で明らかになりました。

 1998年、体重超過と肥満と診断された米軍兵士は全軍中25,652人(1.6%)でした。2003年には34,333人(2.1%)になり、 2008年には68,786人(4.4%)に増加しました。アメリカの18〜34歳の20%は肥満といわれています。2005年の米軍の世論調査では、ストレスと海外派遣から帰還が最も多く引き合いに出された原因とされました。研究は、ファーストフードと、ビデオゲーム、テレビ、映画などの肉体的に受動的なレクリエーション活動が原因だとしています。

 一般の肥満率に比べれば、軍隊の肥満率は低く、まだ許容できる数字かも知れません。しかし、結論があげた理由だけでなく、食べ放題の戦地での食事や、売店で好きなように菓子類が買えるのも問題でしょう。この問題は以前に紹介しました(記事はこちら)。現地では求めようもない豪華な食事を運ぶために、補給路の確保が問題になる…こんな意外で皮肉な側面も戦争にはあるのです。


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