更新が予定よりも大幅に遅れて申し訳ありませんでした。
military.comによれば、パキスタンのリマン・マリク内務大臣(Interior Minister Rehman Malik)が、ラホールで起こったスリランカのクリケットチームに対する襲撃事件で、インド人の関与を否定しました。
マリク内務大臣は、インド人はこの事件に関与してないと述べ、スリランカのタミル・タイガー(Tamil Tigers・タミル・イーラム解放のトラと同じ)とパキスタンに本拠を置くラシュカー・イ・タイバ(Lashkar-e-Taiba)の関与も否定しました。しかし、彼はアルカイダの関与を否定しませんでした。パキスタンの情報筋は「The Nation」に対して、RAWという名称で知られるインドの情報組織「The Research and Analysis Wing(研究・分析局)」が、攻撃者を訓練し、資金を提供していると述べました。情報筋は、RAWがアフガニスタンのインド領事館内でテロリストを訓練し、洗練された致死性の武器を大量に与えたと言います。ナイジェリア人3人、ウズベキスタン人3人、アフガン人1人は、インド情報部とつながりがある人物とされています。逃亡する犯人に人力車を奪われたドライバーによれば、犯人たちは地元の人間で、パンジャーブ語を話していたといいます。パンジャーブ州(Punjab)政府も犯人を特定しており、6日に発表すると述べています。
パンジャーブという地域は、パキスタンとインド両国にまがたり、双方がパンジャーブという地名を用いています。Google Earthで、事件があったラホール(kmzファイルはこちら)の位置を調べると、地理的な条件が分かります。ここで気になるのは、事件が、以前からアルカイダの浸透が見られていたインドと、現在、テロが横行しているパキスタンをつなぐ位置で起きたということです。このリンクは非常に不気味で気になります。
なお、記事にアフガニスタンとパキスタンで活動しているテログループがリストアップされているので紹介します。こうした名称も整理してみないと、なかなか理解できないものです。