spacewar.comによれば、米軍に空軍基地の貸与を終了したキルギスタン共和国が一転し、マナス空港(Manas airport)の使用を認めました。
アメリカとキルギスタン両国は、非軍事的物資のキルギスタン通過を認める取り決めに調印しました。賃貸料は3倍以上になるとみられていますが、軍事物資は持ち込めません。アメリカはキルギスタンに年間6,000万ドルを支払うことになります。以前の年間賃貸料は1,740万ドルでした。さらに、基地のインフラ整備に3,600万ドル以上、新しいナビゲーション施設に3,000万ドルを支払います。その上、キルギスタンの開発資金として2,000万ドルを、麻薬密売業者との戦いに2,100万ドル、テロリズムとの戦いのために1,000万ドルを支払います。しめて1億7,000万ドル以上が支払われる見込みです。
これで心配されたアフガニスタンへの補給路の問題は一つ片づいたわけですが、賃貸料を吹っかけられ、戦費に負担がのしかかることになりました。アフガンの兵士はPX(売店)で安くポテトチップスを買えても、それには多大なコストがかかっているわけです。キルギスタンの空港に武器類は持ち込めませんから、これで改善するのは医療品や日用品などの供給に限定されますが、燃料の通過が認められているのはよいニュースです。最近は、よいニュースがあっても限定的な内容ばかりです。勝利に決定的につながるようなものは見えません。