イスラエルが防衛ミサイルを開発

2009.7.17



 spacewar.comによれば、イスラエル国防省はハマスやヒズボラが発射するロケットを空中で破壊するシステム「アイアンドーム(Iron Dome)」のテストに成功したと発表しました。

 アイアンドームは4〜70kmの射程を持つ迎撃ミサイルです。チャンネル10は、イスラエルは2010年はじめまでにアイアンドームを南側の国境近くのスデロット(Sderot)に配備することを計画していると報じました。

 兵器の特徴が射程くらいしか書かれていないので、その詳細は不明ですが、これがイスラム過激派とイスラエルとの戦いにどんな影響を及ぼすかが問題です。たとえば、短距離ミサイルは速度がそれほど速くないので、迎撃ミサイルで撃墜するのは、それほど難しくはありませんが、多数が同時に発射された場合に対処できなければ、イスラエルにとって有効な防衛力とはなりません。これでハマスやヒズボラが戦いを諦めるようなことはなく、アイアンドームの性能を調べて、それを封じるようなミサイルを用意するか、戦術を根本的に変更するようになるでしょう。

 なお、時間がないのでコメントできないのですが、アフガニスタンのバグラム空軍基地に抑留されている捕虜の人権問題の記事とタリバンが、米軍が攻撃を止めないと捕らえた米軍捕虜を殺すと主張している記事は非常に興味深いので、お読みになるのをお勧めします。


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