アデン湾の海賊と天候の関係について、military.comが報じました。
この数週間、アデン湾は高波で、海賊の襲撃はより少なくなりました。4〜6週間でモンスーンのシーズンが終わると、海賊の活動が増加すると予測されると米海軍は警告し、指定された回廊をを通るよう勧めています。
海賊たちは小型のボートで襲撃してきます。波には弱く、高波は海賊の攻撃を減らします。アデン湾のモンスーンは、6月から8月にかけて西から東へ向けて吹く季節風です。アデン湾の東側は砂塵が舞い、目を開けるのも難しくなります。それが終わると海賊が活動を再開するのです。現在派遣されている海上自衛隊の活動が増えるのも、この頃になるというわけです。
ところで、民主党が政権をとったら、新テロ対策特別措置法が切れる来年1月でインド洋で洋上給油を行っている海自の部隊は撤収する見込みであり、それまでに大きな事件がなければ、日本としては助かるわけです。かわりに民間の手による対テロ活動を行う必要はあるでしょうが、これまでのように「アメリカが求めたら何でも賛成する」という低劣な安全保障政策と縁が切れるきっかけとなりそうです。