一番精度の低いスカッドAのCEPで4kmなのです。かくも成績の悪かった北朝鮮の弾道ミサイルが急に精度が向上したとは考えにくいものがあります。その他のスカッドやノドンなら2kmというCEPは平均的なものだと言えます。つまり、今回の演習の成果は、兵器そのものの性能としては大きく「向上」したとは言えず、本来の力を発揮しただけだということになります。私は2006年の結果が悪すぎるのだと考えているので、今回の結果を見て脅威を感じるのは誤りだと考えます。もちろん、推測したCEPは生の観測結果ではなく、複数の発言から推測したものなので、その正確性は十分ではなく、今回の推定も完全ではないかも知れません。
なお、CEPは資料により数字が大きく違うことにも注意してください。上にあげたCEPは一例であり、資料によって数字が違うのが当たり前なのです。