military.comによれば、アフガニスタンヘルマンド州で始まった剣の攻撃作戦は、タリバンが逃走した結果、空振りになっています。
指揮官のラリー・ニコルソン准将（Brig. Gen. Larry Nicholson）は、「ナワ（Nawa）は静か、あまりにも静かです。敵は姿を消しました」と述べました。海兵隊は友軍200人がタリバン40人と戦っただけだとしています。記事には、これがゲリラ戦術だという専門家の見解と、タリバン戦士が大衆の中に逃げ込んだというタリバン広報官の発言が紹介されています。つまり、劣勢のゲリラは正規軍と正面切っては戦わず、疲弊させ、時間をかけさせ、戦いの継続に費用がかかるように仕向けます。これはソ連の侵攻に対抗した時の方法と同じだというわけです。
米軍もこれを予想していたはずです。これから、タリバンはIEDを中心とした攻撃で米軍を苦しめようとするでしょう。米軍は家屋を捜索するなどして、武器庫や製造所をつぶしていくことになります。しばらくすれば初戦は落ち着いて、次第にほかの地域と同じような戦いが展開されることになるはずです。記事にも書かれているように、米軍はアフガン軍と警察を育成したら撤退します。多分、その辺が現実的な落としどころとなるのでしょう。
