アフガン:米空軍が武装勢力に空爆を警告

2009.8.15



 military.comによれば、米空軍はアフガニスタンで空爆を行う際、武装勢力に警告を発する方向で検討しています。

  米空軍のギルマーレー・ホステージ中将(Lt. Gen. Gilmary Hostage)は、空爆を行う際に、まず武装勢力の頭上を攻撃機A-10を通過させる方法を検討しています。A-10が立てる騒音は他の機体と明らかに異なっており、武装勢力はA-10が搭載する機銃の威力をよく知っています。彼らはA-10の飛行音を聞くと逃げ出すのです。そこで、空爆を行う前に頭上を通過することで、A-10がすでに到着していることを彼らに知らせるのです。武装勢力が逃げ出せば空爆は不要となり、民間人を死傷させる危険を減らすことができます。

 正規軍同士が戦う正規戦の場合、攻撃を行うと敵に知らせることはほとんど意味がありません。しかし、ゲリラが相手の非正規戦では意味があるとホステージ中将は考えるわけです。確かに、これはうまい方法です。逃げ出した敵を小火器などで攻撃すれば、周囲に大きな被害をもたらす空爆は使わなくて済みます。この方法がどのような効果を生んだかは、ぜひとも知りたいことです。



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