military.comによれば、イラクでの約7年間の任務を完了しました。海兵隊はラマディ基地でアンバル州の統治を米陸軍に引き渡しました。
バラック・オバマ大統領は、2010年8月31日までに50,000人の軍隊が、大半は3月7日の議会選挙の後に、イラク国外に出るように命じました。残りは2011年中にイラクを去ります。しかし、この選挙には500人以上の候補者が、旧フセイン政権と関係があったとされてブラックリストに載るという政治的な論争にあり、懸念が上昇しています。ジョー・バイデン副大統領がイラクを訪問し、これら数百人の候補者を締め出す計画を議論しています。
時間がないので、簡単に紹介します。アンバル州はかつて最もテロ攻撃が多い地域で、シリアからイラクに入るテロリストの通過地点でもありました。米軍はここで執拗に掃討作戦を繰り返しましたが、テロリストの流入を止めることができませんでした。それが、現地武装勢力がアルカイダに協力しないと決めた途端に治安が向上しました。そして、いよいよ海兵隊が撤退することになったわけです。ずっと、この戦いを見てきた者としては、感慨深いものがあります。最終的に、イラク政府に治安権限が渡される日が楽しみです。しかし、旧フセイン政権とつながりがある者が大量に立候補していることが、3月の選挙に思わぬ結果を生むかも知れないという話は非常に気になります。これを機会にスンニ派がテロ活動に出る危険もあります。今の段階では、何とも言えませんが、今後のニュースに注意するしかありません。
もう一つ記事を紹介します。
military.comによれば、法医学の神経病理学の専門家でカルフォルニアの神経病理学者のベネット・オマル博士は、元プロ・フットボール選手の脳の損傷がベトナム帰還兵の脳の損傷と類似しているのを発見しました。この記事は医学的な説明が多くて分からない部分もありますが、脳に与えられた衝撃が損傷を引き起こすことの1つの証拠のようです。振動や衝撃と脳の損傷の関係は以前からいわれていたことですが、新しい証拠が見つかったようです。