ワシントン・ポストによれば、パキスタンが11日振りに土曜日にトルカム国境検問所を再開しました。
ほぼ連日の攻撃で、150台以上のトラックが破壊され、運転手と警察官数名が負傷しました。国境の再開は、アメリカが9月30日のヘリコプター攻撃について謝罪してから4日後でした。午後早く、約10台の車両が国境を越えてアフガニスタンに入りました。パキスタンは公的にはミサイル攻撃に反対していますが、密かに支持していると考えられています。
既知の事柄が多く書かれているので、押さえておくべき点だけを書いてみました。
死亡した運転手もいるはずですが、この記事には負傷者のみと書かれています。パキスタンとアメリカとの間に、ミサイル攻撃については非公式な取り決めがあるということは、以前から言われていました。ヘリコプター攻撃についても取り決めがある可能性はありますが、今回はパキスタン軍に死者が出た以上、パキスタン政府は国境を閉鎖する必要があったのです。殉職者が出たことを国民の目から隠すことはできません。嘘をついても、どこかから漏れるもので、それは軍隊だけでなく、国にも悪影響を与えます。最低でも、アメリカの謝罪がないと、パキスタン政府は国民に説明ができません。この時点の再開は妥当と思われます。
また、CNNは「パキスタン軍統合情報局(ISI)の中に反政府武装勢力タリバーンがアフガニスタン駐留米軍と北大西洋条約機構(NATO)軍を攻撃するよう仕向けている人員が存在する可能性を米高官が7日認めた。ISIの主導部が関与している気配はないと強調している」「ISIの戦略の立て方に一定の懸念を抱いている」と報じました。言葉はそれほど厳しくないものの、アメリカがパキスタンを疑っている証拠です。対テロ戦で最も有力なアメリカの味方が、この程度なのです。