military.comによれば、米軍はアフガニスタン南部で作戦を行う前に告知しています。
米軍と同盟軍の当局者は、ここ数週間、記者に対して、人口80,000人、ヘルマンド州の麻薬密売の拠点マルジャ(Marjah)で行う作戦について話していました。この作戦の名称は、ダリー語で「共に」を意味する「ムシュタラク作戦(Operation Moshtarak)」です。軍の規模と目標が記者会見やインタビューニュースリリース、政府のウェブサイトで世界に公表され、リーフレットが街に投下されました。作戦開始の時期は公開されていませんが、イギリス国防省はそのウェブサイトに自軍の参加部隊、アフガン軍が36時間準備を進めていることを掲載しています。この変わった方法はマルジャの市民を待避させたり、彼らをタリバン側から転向させたり、約2,000人の武装勢力を街から逃走させるか、立場を変えるように圧力をかけることを狙っています。
記事はさらに続きますが省略します。普通、軍事作戦は敵の不意を突くのを常道とし、作戦に関する情報は一切与えないものです。しかし、マクリスタル大将はアフガン国民への被害を極力減らす方針です。この作戦には問題もあります。タリバンが街から逃走した場合は、多くを殺害できないのです。今回、敵兵を殺すことは狙っていないと当局は述べていますから、マルジャに入り、ここを確保し続けられればよしと考えているのでしょう。これまでの例だと、タリバンは一部が抵抗し、残りは逃走する場合が多いので、今回もそうなるのではないかと思います。この手法が功を奏するかどうかは、やってみないと分からないでしょうし、成果を評価するのも、なかなかむずかしいところです。