military.comによれば、マルジャを維持できなかったタリバンが反撃を開始し、暗殺と恐怖によるキャンペーンを行っています。
少なくとも1人の政府支持者が斬首されました。他の人が死んだという噂もあります。住民の家には、軍隊を助けることを警告するビラが貼られています。指揮官たちは、タリバンのキャンペーンが一定の成功を収めていると考えています。それは、タウンミーティングで次のような質問が出るようになったためです。「米軍はモスクを閉鎖して祈りを禁止しますか? 女性をながめるために監視所を使うのですか? 農民の土地を取り上げますか?」。
海兵隊のジェフ・ルール中佐は「武装勢力を物理的に崩すのは簡単でした。彼らを社会的に崩すこと、ここに留まって助けるためにいることを証明するのは、もっと大変です」と述べました。新しい携帯電話の通信塔が1週間ほど前にマルジャに建てられました。タリバンが日没後に爆弾を仕掛けるときに、軍や警察に通報されるのを防ぐため、タリバンが通信塔のオペレーターを脅したり買収して、ネットワークを閉ざそうとするので、このサービスは夜間は提供されません。運河を清掃するプロジェクトの労働者数名は武装勢力に脅されたり、暴行されましたが、少なくとも1人は働き続けるといいました。アフガンの国連の政治活動の専門家だったマーヴィン・パターソン(Mervyn Patterson)は「私の感覚では、アフガン政府はNATOの期待に応えられず、タリバンはそのうち再侵入するでしょう。私はタリバンがヘルマンドでマルジャでの損失によって弱体化されたとは思いません。彼らは浮き沈みを経験してきましたし、これは僅かなダウンで、それ自体は重要なものではありません。私は彼らが徐々にマルジャに戻ると予想します」。3ヶ所の診療所が開かれ、カブールから来た医師とタリバンの下で施設診療所を運営していた地元民が働いています。臨時学校2校が開校し、地元民の職員と100人以上の生徒を置いています。運河の清掃プロジェクトの労働者は40人から800人に増加しました。IEDはまだ軍が通る道路で発見されますし、発砲音も街の中心部で多くの夜聞こえます。海兵隊はいつまでマルジャにいるかを答えず、必要な限りいると言っています。カルバート・ウォース・Jr.中佐は「それに6〜7ヶ月かけていたら、タリバンに大きな進入口を与えるでしょう」と言います。
これはタリバンがマルジャを手放すつもりがないことを示しています。米軍が撤退することは明らかなのですから、海兵隊もいつかはマルジャからいなくなります。タリバンはそれを見越して、今から種をまいているわけです。米軍がいなくなったら、アフガン軍・警察では支えられなくなり、タリバンが戻ってくるというシナリオです。マルジャ戦の成果は今の段階では決定できないというのは、こうした理由によります。当面、何が起きるのかを観察する必要があります。