たまに笑える話をやりましょう。military.comによれば、インド軍が対テロ戦争に新しい武器を導入することを決定しました。それは「世界で最も辛いトウガラシ」です。
親指大の「ブート・ジョロキア(bhut jolokia 幽霊トウガラシという意味)」は2007年にギネスブックに世界で最も辛いトウガラシと認定されました。これはインド北東部で生産され、食されているトウガラシで、その味が胃のトラブルの治療、夏の酷熱と戦うために使われています。辛味単位の「スコビル」で測ると、タバスコソースが2,500〜5,000スコビル、ハラペーニョが2,500〜8,000スコビルですが、ブート・ジョロキアは1,000,000スコビル以上もあります。これが「トウガラシ手榴弾(chili grenade)」として使えることが、インド軍の防衛研究所で発見されました。効果的な無毒性の武器で、刺激臭がテロリストの息を詰まらせ、隠れている場所から出てこさせる効果があるのです。また、女性や警察官が使う防犯スプレーへも応用できるとみられています。
この手榴弾は2009年に開発に成功したと報じられていましたが、遂に軍隊に配備されることが決まったのです。日本でも知られているハバネロが最高記録で577,000スコビルといいますから、その2倍くらい辛いようです。軍隊だけでなく、警察が興味を示しそうな兵器です。細かいことをいうと、手榴弾として使う場合、どうやってブート・ジョロキアを散布するのでしょうか?。火薬だと一部のブート・ジョロキアが燃えてしまいます。瞬時に発生するガスなどで散布するのでしょうか?。効果の範囲や威力なども知りたいところですが、記事には書かれていません。