military.comによれば、米陸軍がアフガニスタン人の俳優を使って、兵士に現地人との対応を訓練しています。
今年夏にアフガンに派遣される第1旅団戦闘団(4,000人)は、66歳のアフガン人俳優に村の長老を演じさせ、兵士に交渉のやり方を学ばせています。2006年の陸軍教範は、対武装勢力ドクトリンを劇的に変化させ、焦点を敵から大衆へ移したと、米陸軍歴史研究所(the Army Military History Institute)のコンラッド・クレーン(Conrad Crane)は言います。「大衆と共に働けば、大衆は次の作戦に必要な情報をくれるようになります。それは画期的な情報のタイプです」。クレーンは新方針の執筆で主筆を務めました。戦略・国際問題研究所(the Center for Strategic and International Studies)の対武装勢力の専門家リック・オジー・ネルソン(Rick "Ozzie" Nelson)は「文化を学ぶ訓練はまったくありませんでした」と言います。兵士は基本的な挨拶を含む600〜1,500語のダリ語を学びます。
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今ごろ、こんな訓練を初めても遅すぎます。2001年以降、米軍は散々誤爆をやってアフガン人を殺傷してきました。そこへ基本的な言葉を話す米兵がやってきても、アフガン人が態度を変えるとは思えません。言語の訓練なら、ベトナム戦争時には開戦前から訓練が始まっていました。それでも、ベトナム人を味方につけたとは言い難い実績しか示せていません。言語はそう簡単に上達せず、挨拶ができるようになるくらいでしょう。兵士には他にやることがいくつもありますし、戦闘のショックがダリ語を頭から吹き飛ばしてしまうかも知れません。