海賊への身代金支払いは資金提供か?

2010.4.22

 military.comによると、先週オバマ大統領が出した、ソマリアの海賊に関する大統領命令が思わぬ影響を呼んでいます。

 海軍業界は長いこと、ハイジャックされた船、積荷、乗員を取り戻すために身代金を、ビジネスをするための費用として海賊に支払ってきました。しかし、大統領が出されてから、海軍業界はアメリカと利害関係のある会社が海賊に身代金を払うことが許されるかどうかが分からないと言います。日曜日に、タイの船3隻がソマリア沖の東1,200マイル(1,900キロメートル)、これまでで最も遠くでの攻撃によりハイジャックされ、77人の乗員が人質になりました。海賊は現在、14隻の船と305人の人質を持っています。オバマ大統領の命令は軍事活動に関係したすべてのソマリア人への資金提供を非合法化しました。海事問題の専門家、ダグ・バーネット(Doug Burnett)は、海賊に支払われた百万ドルの身代金がどこに行き着くかが不明なので、身代金の支払いは違法だと言います。しかし、米財務省は人質を解放しようとしている者は誰も訴追するつもりはないと言います。「我々は、武器、資金、通信機材、小型ボートやその他の装備などを提供し、ソマリア沖で海賊や武装強盗を支持することを自由な意志で選択している個人や組織だけを狙っています」と同省の海外資産管理局長のアダム・スチュービン(Adam Szubin)は言います。しかし、意見を述べる権限を持たない財務相広報官は、身代金の支払いが米政府がリストアップする11人の個人の1人に行き着くなら、司法省が関係するかも知れないと言います。

 海賊問題で、また法律が壁になってしまいました。先日、この大統領命令を知ったときは、身代金の支払いまで含むとは思いませんでした。私には海運業かが過度に神経質になっているように思えます。時間がないので簡単に書いておきますが、時間がとれれば、この大統領命令について詳しく調べます。


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