沖縄県民集会に対するアメリカ人のコメント

2010.4.27

 military.comによれば、沖縄で新しい軍事基地を建設することに反対する集会に9万人が集まったと報じました。これは、米軍の準機関紙「スターズ・アンド・ストライプス紙(Stars and Stripes)」からの転載記事です。

 この県民集会については、すでに多くが報じられており、皆さんもその多くを見たでしょう。この記事も、内容としては、それらと変わるところがありませんから、日本語に直すことはしません。むしろ、この記事に対する読者の反応に注目します。記事の下部には掲示板があり、様々な意見が書き込まれています。いつもmilitary.comの記事用掲示板は感情的な意見がほとんどです。

 例えば、こういう発言があります。(プロフィールによると、この人は軍人ではないようです)

nimbusss Apr 26, 2010 7:32:13 PM

日本は第二次大戦で負けましたが、それは遠い昔であり、アメリカ人と日本人の新しい世代はいつでも先人の誤りを繰り返せます。それを止める方法はありません。米軍基地を放棄して、日本に再び彼らの軍隊を作らせ、核装備すらするかも知れませんが、日本の軍隊を日本の領海の中に留めるかどうかを決めさせましょう。

 この人は、日本がすでに再軍備をしていることを知らず、日本には米軍しかいないと思っているのかも知れません。第一、いつ日本が核装備の議論を始めたと言うのでしょう?。

 こうした中で、読むに値するのは、沖縄に駐留した経験のある軍人の発言です。

DaleAS Apr 26, 2010 7:44:58 PM

日本に返還される前と後の沖縄を知る海兵隊員として、私はこれを「沖縄」だけの島にするための不可避の革命として理解します。私の世代とより年配の沖縄人は日本人だけでなく誰をも嫌っています。日本が70年代初期に沖縄にやって来た時、彼らは沖縄の警察を去勢し、公の場で侮辱し、見下しました。彼らは米軍に対して逮捕や嫌がらせなどを増やすキャンペーンも始めました。私が間違っているかも知れないけども、沖縄人は、アメリカ人が島のほとんどを自由に走り回り、我々の金が沢山のバー、クラブ、売春婦などを作り出した60年代と70年代に「野蛮な開拓の時代(Wild Wild West Days)」によって苦汁をなめた、と私は考えます。私はこれらの時期に普天間と弾薬庫を出入りし、変化を目撃しました。私は以前に派遣を楽しんだ場所に行き、いま沖縄の海兵隊員が彼ら(沖縄人)がアメリカ人に貢献したり、駐留を認めることすら望まないのを確立したことを見出しました。彼らは彼ら自身の文化を戻して欲しいだけです。彼らは我々の金と粗暴な振る舞いが2、3世代の若い女性を損ない、文化を台無しにしたと感じたのです。

よくもわるくも、私はそれが決して好転せず、本当の敵意に発展するかも知れないと思う軍歴の機関を通じて、そこで十分な時を過ごしました。唯一の本当の解決は、損失は忘れて、すべての米軍(彼らが海兵隊を最も嫌っているとしても)を移動させることです。我々は日米安保条約を取り消しますが、我々は沖縄を去り、自衛隊が沖縄の責任を持たせることができます。

孤児院の訪問や地域のチャリティの募金のための10kmマラソンでは僅かな腐ったリンゴを取り除けず、何年にもわたって本当に記憶に残ることが沢山ありました。ひと言で言えば、悲しいけどもこれが真実です。

 現地での体験のあるアメリカ人とそうでない人の違いが、この二つの発言によく表現されています。大抵の場合、アメリカ人は日本人に嫌われていることを知って苛立ち、腹立ち紛れに不満を書いているだけですが、経験のある人にはそんなことはできません。時間がないので、これ以上は書けませんが、沖縄が返還される前から、こうなることを懸念していた海兵隊員がいたことについて、皆さんに考えて欲しいと思います。


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