現在、イラクのジャーナリスト連合代表のモウヤッド・アル・ラミ(Mouyyad al-Lami)はビデオ映像を犯罪の証拠と呼び、政府に発砲を調査するように要請しています。ロイター通信はこのビデオは社員が死んだのを特定できないけど、カメラを肩に担いだ男が殺されたように見えると言います。攻撃から2週間以内に、軍当局者はロイター通信の編集者に、この事件のビデオ映像を見せましたが、コピーは渡しませんでした。ロイター通信は自身の調査の一環としてビデオ映像を要望しましたが、陸軍は渡しませんでした。「Wikileaks」は「ロイター通信は事件後に情報公開法を使ってビデオ映像を手に入れようとしましたが、失敗に終わりました」と述べています。米軍中央軍広報官は、陸軍がロイター通信が情報公開法で要求したビデオ映像を公表していないことを認めました。ジャック・ハンズリック海軍大佐(Navy Capt. Jack Hanzlik)は中央軍は「Wikileaks」が公表したビデオ映像を調査中で、それが疑いなく本物であるとか、細工されているとかを言うことはできないと言いました。「我々は(ビデオ映像の)正確な出所を知りません…今日、映像を編集する方法は沢山あります」とハンズリック大佐は語りました。「Wikileaks」が公表したビデオ映像は、1ダースほどの死体が地上に散乱しているのを写しています。負傷した男性1人が這って逃げようとしていて、兵士が「頼むぜ、相棒…お前がやらなくちゃいけないのは武器を手にすることだ」というのが聞こえます。ビデオ映像はバンが現場にやってきて、ロイター通信社の社員が助けられるのを写しています。ビデオ映像の声はバンに発砲する許可を求めており、許可が下りると、機関銃を撃って、車内の全員を殺すのを写しています。兵士は供述で、バンは兵器と負傷者を回収していたと述べました。陸軍の調査の一環で兵士を尋問した中佐は、ビデオ映像は男性が負傷した男を非武装のバンへ運んでいるのを写していると指摘しました。
ワシントンの上級防衛研究センター(the Center for Advanced Defense Studies)で教える、現在は予備役のトニー・シェーファー陸軍中佐(Lt. Col. Tony Shaffer)は、4月5日にMSNBCのディラン・ラティガン・ショー(Dylan Ratigan show)で放送されたビデオ映像の一部を見て、彼が見た物に基づくと、交戦規定に違反するように見えると言いました。「最も重要なのは、バンが負傷者を連れ去ろうとしているのを見たとき、降伏したり、病気や負傷により戦闘から外れた者は誰でも狙ったり、攻撃できないということです。だから、明らかに人が倒れていて、人がそこへ行こうとしていることを懸念します。」と述べました。上級の軍当局者は、バンへの発砲は陸軍の調査で完全に解明されていないことを認めました。