military.comによると、モンスーンの季節が終わり、アフリカの角周辺の海賊は再び活発に活動しています。
この1週間、米海軍はアフリカの角の水域で3回の海賊の攻撃に対応しました。そのうち2回はノーフォークを母港とする艦船が関係しました。ミサイル駆逐艦「マクファール(McFaul)」は、オマーン沖100マイルで個人用の艦艇「ライジング・サン号(The Rising Sun)」に対して機関銃を撃ち、RPGを発射した10人の海賊を捕まえました。「ライジング・サン号」の乗員は船速をあげ、消火ホースで海賊に水をかけ、海賊が襲撃を断念して母船(3月26日頃に海賊が捕獲したインドの貨物用ダウ船)に戻るように仕向けました。オマーンの海軍艦船が最初に現場に到着し、人質になっている9人の乗員が救出を待つダウ船に接近しました。インド人の人質は海に飛び込むと艦船に向けて泳ぎ、8人が無事に乗船し、1人が溺死したと考えられています。マクファールは人質がオマーンの艦船に助けられた時に到着し、海賊に手を上にあげ、船首に集まって、降伏するように命じました。その後、14人の水兵がダウ船に乗り込み、海賊を逮捕しました。この交戦は別の2隻の艦船がセシール諸島の近くで海賊の攻撃を受けて、自艦を防衛してから1週間以内に起こりました。先週遅く、駆逐艦「ファラガット(Farragut)」は、海賊のスキフ3隻から攻撃を受けたシエラ・レオネ船籍のタンカーから要請を受けました。11人の海賊がスキフで発見され、武器と装備品を押収した後で立ち去ることが許されました。同じ日、フリゲート「ニコラス(Nicholas)」がインド洋で海賊から小火器による攻撃を受け、反撃してソマリア人5人を確保しました。
この記事を読んでも、基本的な海賊対策が効果的に海賊を撃退することが分かります。「ライジング・サン号」は、船速をあげる、散水によって海賊が船上に上がらないようにすることで、海軍艦の到着まで持ちこたえたのです。ただ、ファラガットが海賊を武装解除した後で帰したのは、意味がよく分かりません。海賊は逮捕すべきだったと思いますが、そうすべき理由があったのでしょうか?。最近、海賊が海軍の艦艇に発砲するのは、まったく戦術に叶っていないことで、彼らが自暴自棄になっているのを連想させます。この程度の相手なのに、なぜここまで被害が拡大したのかは疑問です。