マクリスタル辞任でアフガン情勢は?

2010.6.25

 military.comによると、アイケンベリー駐アフガニスタン大使(Eikenberry)は、アフガンのジャーナリストに、スタンリー・マクリスタル大将(Gen. Stanley McChrystal)が追放されたあと、デビッド・ペトラエス大将(Gen. David Petraeus)と共に統一された任務を前進させると語りました。

 アイケンベリー大使は、「アメリカは、統一された目的を持つ我々の任務を遂行することが妨げられる牽制を許すことができません」「我々の大統領は、変更が統一された目的を維持するために必要であると感じて、変更を行いました。大統領は我々に、団結する時が来た、それが我々がすることになっていることだと言いました」「我々は非常に明確な目標を持ち続ける。我々はタリバンの勢いを弱めるでしょう。我々はアフガンの能力、特にあなた方の軍、警察の分野を構築するでしょう」と述べました。

 しかし、国際的なパートナーたちは、すでに疑いを表明しています。ポーランドの国家安全保障当局は、「構造的なより悪い状態」が増加している状況をあげ、NATOはアフガンの戦略を変えるべきで、さもなければ失敗を見ると言いました。退役陸軍将官スタニスワフ・コジエイ(Stanislaw Koziej)は、木曜日に公表された分析で、NATO軍はアフガンにおいて「どのような新しいイニシアティブを得るにも大変な問題」を持っており、メンバーたちとよりよく関係すると同時に、防衛的になる必要があると言いました。コジエイは、ブロンスワフ・コモロフスキ暫定大統領(interim President Bronislaw Komorowski)が率いる戦略会議の数時間前にコメントしました。コモロフスキ暫定大統領は、7月4日に行われる大統領選挙に当選したら、2012年に2,600人のポーランド兵をアフガンから引き揚げると約束しています。

 6月は少なくとも80人のNATO軍兵士が死亡しており、単月では最高です。2009年6月の死者は75人でした。NATOが主導する軍の指揮官ニック・パーカー中将(Lt. Gen. Nick Parker)は、任務には変化がないだろうと言いました。アイケンベリー大使は木曜日にマクリスタルを称賛しました。「スタンと私は長いことお互いを知っていましたし、今年を通して、ここで一緒に肩を並べて非常に厳しい環境の下で働きました。彼は優れたパートナーでした」と彼は言い、「Rolling Stone」の記事は呼んでいないと言いました。彼はカルザイ大統領との関係についてコメントするのを拒否しました。


 ポーランドの報告書は気になります。どんなことで状況が悪化しているのか知りたいところです。

 いずれにしても、マクリスタル大将の辞任はアフガン情勢の曲がり角となるという印象があります。現地指揮官が学生気分の発言で、いわば、学生が先生の悪口を学校のトイレに落書きして校長先生に怒られたというレベルの話で首になったわけです。アイケンベリー特使は、いまは文民でも元は陸軍中将です。そういう人を侮辱するような現地指揮官は適任と言えません。戦略に大きな変化がなくても、今回の事件が兵士の士気を衰えさせ、失望を広げると予測します。私の心の中にあった緊張の糸も切れました。もはや、アメリカのアフガン戦略は坂道を下る一方でしょう。



Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.