military.comによれば、米軍はキルギス共和国の政府と燃料の価格を再交渉し、マナス空軍基地での空中給油機の活動を中止しました。
米国防総省広報官ブライアン・ホイットマン(Bryan Whitman)とその他の米軍当局者は、アフガニスタンへ人員と補給物資を運ぶ飛行は継続すると言いました。燃料を節約するため、空中給油活動を行うアフガン戦域の航空機はマナスでは停止せず、燃料を求めて他の場所へ行っています。米空軍広報官ジョン・A・エロルフ少佐(Maj. John A. Elolf)は「我々は現在、暫定政権と将来に燃料を手に入れる最適の方法について議論しています」「我々は議論が終わるまで、輸送基地で燃料を節約するための手順を踏みました」。バキエフ前大統領の息子が所有する会社が、マナス基地に売られた航空燃料の税金8,000万ドルを脱税したとキルギスの検察官が主張したとき、ワシントンとの間に新しい緊張が走りました。米国内外の批評家は、アメリカが基地の未来を確実にするために、燃料補給手順の不規則性を無視してきたかも知れないと言いました。オバマ政権はマナス基地の航空燃料の補給をより確実にすると約束しています。
マナス基地では人員や荷物の積み下ろしは行うけども、燃料補給はしばらく停止するということです。
なぜ燃料価格の再交渉が始まったのかは、記事には書かれていません。前大統領の息子の会社からは、もう燃料を買えません。4月に政変が起きて、その後、すでに購入した燃料をがなくなったのでキルギス政府と交渉を始めたのかも知れません。しかし、補給に関してはいつも神経質な米軍が、在庫が尽きてから準備を始めるというのも変な話です。キルギス政府との議論が予想よりも長引いたのかも知れません。さらに情報が必要です。
こんな風に、戦争は予定通りには進みません。マナス基地で燃料を補給できない空中給油機は、さらに燃料を使って、燃料の補給を受けるために飛行しなければなりません。こうして無駄になる戦費の総計は莫大なものになります。そして、アフガンでも戦略目標は達成しそうにないわけで、すべては灰燼に帰することになります。これほど無益なことは他にありません。