ペトラエス大将がアフガン指揮官に就任

2010.7.1


 military.comによると、米上院は満場一致でデビッド・ペトラエス大将(Gen. David Petraeus)をアフガニスタンの指揮官に指名しました。

 オバマ大統領は「99-0」の評決の直後に「ペトラエス大将はアフガンで成功する我らが努力と、アルカイダを分裂させ、分解し、破壊する我らのより広範な努力における重要な部分であり、彼は完全な信頼を得ています」と述べました。ペトラエス大将が務めていた中央軍指揮官の公認は発表されませんでした。

 なお、スタンリー・マクリスタル大将(Gen. Stanley McChrystal)が、大将と中将のどちらの階級で退役するかが決まりました。military.comによれば、彼は大将として退役することになります。これは、オバマ大統領がゲーツ国防長官と相談の上で決めたことで、大将の国家への貢献に報いるためということです。昨年大将に昇進し、税引き前で$149,700の年俸をもらっているマクリスタル大将(55)は、数ヶ月後に退役することになります。


 時間がないので簡単に書きます。

 米議会は交戦規定を変更するかどうかについて、ペトラエス大将に質問をしたようですが、結局大統領の決定を追認するしかなかったようです。いまは細かいことを議論する余裕がありません。素早く指揮官を交代させる必要があったわけです。大統領のコメントは額面通りには受け取れません。アフガン情勢は悪化しています。アメリカには何とか体面を繕って退却するくらいしか余裕は残されていないのです。


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